考察 | 2026年7月2日
自動車のサイバーリスクは、いまやドライバーの問題である
自動車業界のリーダーたちはかつて、サイバーセキュリティのインシデントを企業ITの問題として捉えていました。コストがかかり、企業の評判を傷つけるものではあっても、路上を走る製品そのものとは基本的に無関係だと考えていたのです。その前提は、もはや通用しません。
レガシープラットフォームがソフトウェア定義アーキテクチャ、コネクテッドサービス、AI対応機能と共存するようになった今、攻撃者は組織的・技術的な境界を横断する経路を見つけ出しています。
サプライチェーン、充電エコシステム、クラウドサービスで始まった攻撃が、インフォテインメント(車載情報エンターテインメント)、テレマティクス、その他のドライバー向けシステムに到達するようになっています。
2025年、ある業界分析では610件の自動車サイバーインシデントと1,384件の脆弱性が報告されており、攻撃パターンはドライバーにより近い領域へとシフトしています。