契約管理システム「LIFE/J」を変額保険に対応
DXCは、1996年よりITパートナーとしてチューリッヒ生命保険をサポートしている。同社は、DXCが開発・提供する生保向け基幹業務パッケージ「LIFE/J*1」と、高性能なモデリングエンジンを備えた商品設計システム「VP/MS*2」の長年にわたるユーザーである。金子氏は次のように話す。
「LIFE/Jはチューリッヒ生命のビジネスの中核を支える『契約管理システム』であり、契約情報やお客様情報を統合的に管理するとともに、契約から保全まで数十年に及ぶ保険業務を一貫して支援しています。お客様や販売代理店が保険の設計や申し込みを行うためのフロントシステム、引き受け査定を行うシステム、契約内容のメンテナンスを行うシステムなどをSalesforceで構築しており、それぞれがLIFE/Jのデータを参照・更新する仕組みが整えられています」
フューチャーリンクを最短で市場投入するというチューリッヒ生命の選択は、変額保険システムの新規構築ではなく「LIFE/Jの機能拡張で変額保険に対応する」というものだった。アカウントデリバリーリードとしてプロジェクトに参画したDXCの中島圭司氏は次のように話す。
「LIFE/Jをカスタマイズし機能開発を最小限に抑えて高品質・短納期・コスト最適化の実現を目指す。導入済みのモデリングエンジンVP/MSを活用し変額保険特有の複雑な保険料計算に対応する――というのがDXCの提案の骨子でした。変額保険の商品・業務・システムに精通したエキスパートの知見を提供できることもDXCの大きな強みです」
情報システム本部 開発部 部長(プロジェクト当時)の宮本康志氏は次のように振り返る。
「フューチャーリンクでは、特別勘定管理、日次基準価額連携、変額保険特約管理といった私たちにとっては知見の少ない要件をシステム化する必要がありました。中でも、投資信託の運用成果を日次でお客様の持ち分に反映する複雑な処理は重要です。こうした様々な要件を考慮し、契約管理システムの二重持ちを回避する観点からも、『DXCのアドバイスを受けながらLIFE/Jの機能拡張で変額保険に対応する』という戦略は私たちにとって最も合理的でした。LIFE/Jを活用することで、既存資産を最大限に生かしながら、品質・スピード・コストのバランスを実現できると判断しました」
*1 LIFE/Jは現在、DXCの保険業界向け次世代ビジネスプラットフォームの一部であるDXC Assure Integralとして提供されています。
*2 VP/MSは現在、DXCの保険業界向け次世代ビジネスプラットフォームの一部であるDXC Assure Productとして提供されています。