GPIがSAPのアップグレードによりデータ分析を20％高速化

台湾を拠点とする General Plastic Industrial Co., Ltd.（GPI）は、レーザープリンターおよび複写機向け製品をグローバルに製造する企業です。

世界中で増加する低価格メーカーとの競争に打ち勝つため、GPI が選んだ戦略は、米国のプリンター用品およびサービスのディストリビューターである Katun Corporation の買収でした。

しかし、この合併には大きな課題も伴いました。サイロ化され分断されたシステムや分散したデータが意思決定を遅らせ、業務の複雑性を増し、成長を阻害していたのです。GPI には、基幹業務を統合的に管理できるプラットフォームが必要であり、その答えが ERP でした。

GPI は DXC と協力し、ビジネス基盤を最新化し、大陸をまたぐオペレーションをつなぐ統合 SAP ERP プラットフォームの設計・導入に取り組みました。

DXC は、営業、財務、生産、計画といった GPI の各チームと密に連携し、ワークフローの標準化や地域を横断したデータ統合、そして長期的な成功を支えるためのデジタル化に対応できる体制の構築を実現するソリューションを開発しました。

また DXC は、SAPに関する ベストプラクティスの適用や、各地域のチームが迅速に新システムを使いこなせるよう、ターゲットを絞ったトレーニングも提供しました。

GPI の新しい SAP ERP システムはオペレーションを一変させ、主に以下のようなメリットを提供しています。

• データ分析が20％高速化し、より迅速な意思決定を可能に
• 台湾、米国、中国、カンボジアのグローバル業務の標準化
• 計画データと営業データの統合による効率性と柔軟性の向上
• 迅速な対応と信頼性向上による顧客サービスの改善
• 将来の成長とグローバル競争力を支えるスケーラブルな基盤

GPI 会長 Kuoying Wang 氏は以下のように述べています。「新しい ERP システムにより、業務はよりスムーズになり、意思決定もより機敏になりました。ビジュアル化されたデータとリアルタイムの洞察により、市場ニーズの変化に、これまで以上に迅速かつ柔軟に対応できるようになりました」

GPI は SAP ERP への投資から、すでに明確な成果を得ています。新しいプラットフォームは、事業の成長に合わせて拡張できる強固なデジタル基盤を提供し、グローバル企業としての長期的な成長戦略を支える存在となっています。

また、予測分析や自動化された計画など高度な機能拡張にもつながり、継続的な改善とイノベーションを後押ししています。