場所:

イギリス、ウォリック

オファリング:

Cloud, IT Outsourcing

イギリスとアイルランドの大手インフラ事業者であるTelent社は、輸送、通信、公共部門など、さまざまな業界の企業向けソリューションを設計、提供、サポートしています。

ITアウトソーシングを超えて拡大

テクノロジーリーダーであるTelent社は、主要なERPアプリケーションやネットワークサービスを顧客に提供するために、より柔軟でコスト効率の高いインフラストラクチャを求めていました。しかしそのためには、ITプラットフォームのモダナイゼーションが必要でした。

Telent社はDXC Technologyの専門知識を活用し、迅速にITリソースをパブリッククラウドに移行するとともに顧客への継続的なITサポートの提供を実現しました。これにより、イギリスのウォリックに本拠を置く同社は、業務のアジリティ向上とコスト削減が可能になりました。

「私たちは、事業において低コストのサービス提供を可能にするための、コスト効率の高いソリューションが必要でした」とTelent社のIT運用責任者であるIan Price氏は語ります。「また、拡張性と俊敏性の両方に優れた従量課金モデルであることも必要でした」

「DXCは、当社のミッションクリティカルなシステムを10年近く管理してきたため、私たちの環境とサービスモデルの仕組みを熟知しています。彼らは以前に私たちとトランスフォーメーションプロジェクトに取り組んだ経験もあり、満足するレベルの技術力で私たちに応えてくれました」

Ian Price Telent社 IT運用責任者

Telent社とDXCは長期にわたる協力関係を築いており、DXCはマネージドプライベートクラウドを含むITアウトソーシングサービスを長年提供してきました。Telent社はDXCの協力のもと、トランスフォーメーションの目標達成のために、Microsoft AzureOracle Cloudの両方を活用して、ワークロードをパブリッククラウドに移行しました。

Telent社の既存IT資産に関してDXCは豊富な知識を持っていたため、スムーズな移行とシンプルで信頼性の高いIT環境のサポートを実現しました。

「DXCは、当社のミッションクリティカルなシステムを10年近く管理してきたため、私たちの環境とサービスモデルの仕組みを熟知しています」とPrice氏は語り、さらにこう続けます。「彼らは以前に私たちとトランスフォーメーションプロジェクトに取り組んだ経験もあり、満足するレベルの技術力で私たちに応えてくれました」

6か月でクラウドへの移行を完了

クラウド移行完了までの期限がわずか6か月だったため、DXCはアジャイルアプローチを採用して段階的に移行を実施しました。DXCはTelent社と緊密に連携し、パフォーマンスやセキュリティなどに影響を及ぼさずにコスト削減できるよう、最適化すべきワークロードを特定しました。

移行の一部として、既存のOracle環境を最適化して柔軟性、効率性、耐障害性を実現するために、Oracle ERPアプリケーションをOracle Cloud Infrastructureへ移行しました。Oracle Cloudはアプリケーションを最新化してOracleプラットフォームネイティブのサービスを利用することにより、エンタープライズグレードのパフォーマンス、セキュリティ、可用性を提供します。その他のすべてのアプリケーションは、Microsoft Azureに移行されました。DXCは、MicrosoftとOracleの両社と強力なグローバルパートナーシップを築いており、どちらのプラットフォームもサポートすることができました。

このプロジェクトでは、リアルタイムのデータ収集と分析によってIT環境を分析・自動化してパフォーマンスを継続的に監視、改善する、DXCの高度な自動化プラットフォームが活用されました。

「DXCは、実績ある体系的なデリバリプロセスを持ち、私たちのビジネス目標も理解しています。それに加えて​​DXCは、私たちの移行プロセスを達成し、将来にわたり継続的に私たちをサポートするために必要なマネージドサービスを提供するスキルも備えています」

Ian Price
Telent社 IT運用責任者Telent社 IT運用責任者

信頼性を重視

Telent社のビジネスはテクノロジー中心型であるため、ITインフラストラクチャとシステムにおける高い信頼性の維持が必要不可欠です。このため、コストやパフォーマンス、信頼性などを考慮して、Telent社が必要とするパフォーマンスや効率性の高いサービスレベルを実現できる最良の方法を評価しました。これによりDXCは、ネットワーキング、メモリ、ストレージなどのリソースをクラウドに移行することで改善できるサービスを特定しました。

Microsoft Azure Well-Architected Frameworkは、ワークロードの品質を改善するための一連の指針としての役割を果たしました。Telent社はMicrosoft Azureを活用して、計画停止あるいは計画外停止の際にもアプリケーションが稼働し続けるように設計された、地理的冗長性を備えたストレージやAzure Site Recoveryサービスなどの信頼性に優れたリソースにアクセスできます。

また可能な限り、DXCは実装にInfrastructure as Code(IaC:インフラストラクチャの構築をコードを用いて行い、自動化すること)を利用しました。ここでは、Telent社の基準に準拠していることを確認するためにAzureのポリシーに対する監査が行われました。このプロセスには、適切な命名戦略が使用されていることの確認や、仮想マシンのサイズとIPアドレスの割り当てに関する基準の適用が含まれていました。

エンドツーエンドのクラウドサポート

Microsoft Azureへの移行により、Telent社には柔軟性の向上とスケールメリットがもたらされています。DXCは、Azure Compute、ストレージ、仮想ネットワークインフラストラクチャの日常的な運用サポートを提供しており、実績あるプロセスを活用してシステムソフトウェア、インフラストラクチャ構成、サービス利用状況を監視、管理しています。さらに、DXCの財務およびガバナンスサービスは、従量課金制になっていないコストの削減も支援しています。

「以前の環境では利用できなかった、Azureで利用可能な機能を活用する、アプリケーションモダナイゼーションプロジェクトをいくつか開始しています」とPrice氏は言います。「パブリッククラウドで利用できるようになった機能を活用し、当社のアプリケーションを最新化するとともにセキュリティをさらに強化する予定です」

Telent社では、顧客向けの新サービスの立ち上げが、はるかに短期間で簡単に行えるようになりました。以前は2週間かかっていた取り組みの中には、構想から提供までに2時間もかからないものもあり、顧客満足度が向上しています。

将来を見据えたプラットフォーム

Telent社はまた、as-a-Service型ビジネスモデルと従量課金制の価格設定のメリット、さらには迅速で低リスクの実行環境のメリットを活かして、投資対効果を最大化しています。利用できるようになった主な機能には、新しいWebアプリケーションを顧客に提供する機能、サーバーレスコンピューティング環境、データベースas a Service、DevOpsライフサイクル管理、動的なリソース割り当てなどがあります。

「Azureで利用可能な機能を活用する、アプリケーションモダナイゼーションプロジェクトをいくつか開始しています。パブリッククラウドで利用できるようになった機能を活用し、当社のアプリケーションを最新化するとともにセキュリティをさらに強化する予定です」

Ian Price Telent社 IT運用責任者

Price氏は、期限を守り、約束どおりにサービスを提供するDXCの計画策定力やツール、経験を高く評価しています。

「DXCは、実績ある体系的なデリバリプロセスを持ち、私たちのビジネス目標も理解しています」とPrice氏。「それに加えて、DXCは、私たちの移行プロセスを達成し、将来にわたり継続的に私たちをサポートするために必要なマネージドサービスを提供するスキルも備えています」

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