サイアム・セメント・グループ(SCG)は、より良い生活とさらに良い未来の世界の実現に貢献するために努力を重ねています。SCGは、同社のスローガン「Passion for Better」に沿ってESG(環境・社会・コーポレートガバナンス)に配慮した事業運営を行うことにより、自社の持続可能な開発目標を達成することを目指しています。
創業以来SCGは事業を多角化しながら成長を続け、現在ではセメント建設資材事業、包装事業(SCGP)、化学事業(SCGC)の3つの中核事業を運営しています。
SCGは、ASEAN地域の大手複合企業として、優れたコーポレートガバナンスと持続可能な開発原則に従って事業運営に取り組んでいます。あらゆる分野で学び、適応し、発展していくという長年の伝統により、同グループは押し寄せる危機や難題を乗り切り、国内外で他の企業のロールモデルとして広く認められています。
イノベーションのためのパートナーシップ
DXC Technologyは、10年以上にわたり、信頼あるパートナーとしてSCGを支援してきました。このパートナーシップを通じて、DXCとSCGは力を合わせ、同社のデジタル変革への取り組みを加速してきました。インフラストラクチャの整備をはじめ、アプリケーションの実装やサポートといったアウトソーシングにも重点を置いて取り組んできました。
最近では、タイ国外の地域諸国でのセメントおよびコンクリート製品の製造と流通を目的として、セメント建設資材事業部門向けにクラウドベースのエンタープライズリソースプランニング(ERP)ソリューションのアップグレードと移行を成功させました。実装以来、SCGは、顧客の需要とデータ量の変化に合わせてERPシステムをスケーリングできる機能を活用し、サービスの中断を最小限に抑えながら、クラウドへの迅速な移行を実現しました。
「自動化やクラウド、人工知能などの新しいデジタルテクノロジーを私たちのITインフラに統合することで、SCGの俊敏性とレジリエンスがさらに高まるでしょう」
— Yuttana Jiamtragan 氏 SCG、総務部門担当バイスプレジデント
ビジネス上の課題
イノベーションのさらなる推進と、カスタマーエクスペリエンスの向上に加えて、2050年までに排出量ネットゼロという意欲的な目標を達成するために、SCGはデジタルソリューションとクラウド自動化を強化することを目指しています。
同社の多様な事業には、プライベート/パブリッククラウドの管理、データセンター施設の管理、ネットワーク管理、セキュリティサービスといった幅広い領域のサービスや、生産性向上ツールなどが必要です。
DXCは、SCGの進化するテクノロジー要件に十分対応しながら、同社の事業にイノベーション、効率化、そして継続的な価値をもたらしてきました。これには、SCGのESGにまつわる原則に沿った、同社のデジタル変革への取り組みに対する継続的なサポートも含まれています。
SCGの総務部門担当バイスプレジデントのYuttana Jiamtragan氏は述べています。「自動化やクラウド、人工知能などの新しいデジタルテクノロジーを私たちのITインフラに統合することで、SCGの俊敏性とレジリエンスがさらに高まるでしょう。革新的なソリューションによって、俊敏性とデータセキュリティが優先事項であるこの時代に、厳しい基準を備えたシームレスなカスタマーエクスペリエンスも提供できるようになります。2050年までに排出量ネットゼロの目標を達成することが全社的な目標ですが、DXCの支援により、エネルギー効率が向上し、資源消費量が削減されるでしょう。これまでと同様に、今回もすばらしいパートナーシップになるものと確信しています」
「私たちはSCGと緊密に協力し、SCGの運用要件を理解しました。そして、私たちの豊富な業界知識を応用することで、SCGの全体的なパフォーマンスの向上、顧客ニーズへの適切な対応、炭素効率の改善を実現するテクノロジーロードマップを設計しました」
— Apichart Arunkunarax DXC Technology Thailand、マネージングディレクター
ソリューション
SCGの変革への取り組みに対するサポートの中でも、これまでの大きな成果としては、同社のITインフラストラクチャとアプリケーション環境の強化、SAPクラウドを活用したERPのアップグレード、セキュリティとネットワーク監視の強化などがあります。
SCGの変革は今後、クラウドや、アプリケーション、ITアウトソーシング、セキュリティ、モダンワークプレイスなどのソリューションによって拡大・強化される予定です。これらはすべて、カスタマーエクスペリエンスの向上、ESGの基準の達成、事業継続性の確保を目的としています。
DXC Technology ThailandのマネージングディレクターであるApichart Arunkunaraxは次のように述べています。「私たちはSCGと緊密に協力し、SCGの運用要件を理解しました。そして、私たちの豊富な業界知識を応用することで、SCGの全体的なパフォーマンスの向上、顧客ニーズへの適切な対応、炭素効率の改善を実現するテクノロジーロードマップを設計しました」
DXCは世界中のリソースを活用して最新のテクノロジーを提供し、SCGのコスト削減と効率向上を実現します。DXCの包括的な戦略は、さまざまなソリューションやサービスで構成されます。また、SCGの既存の環境を最適化するために、DXCは自動化や人工知能などのデジタルテクノロジーも追加で導入する予定です。
成果とメリット
DXCとSCGの戦略的パートナーシップは、デジタルイノベーションの推進、複雑なITニーズへの対応といった目に見える成果を実現しています。SCGは、最先端のITインフラストラクチャとソリューションによって、カスタマーエクスペリエンスと俊敏性を向上させ、排出量ネットゼロに向けて急速に進歩していくでしょう。
DXCの専門知識を活用することで、SCGはより効率的で安全かつスケーラブルなITインフラストラクチャを整備し、システムパフォーマンスの向上、運用コストの削減、データ保護の強化といったメリットを実現できます。デジタルソリューションとクラウド自動化の強化が、SCGの中核事業全体でのサービスとセキュリティレベルの変革を実現し、目標達成につながることが期待されています。
「DXCとのこの戦略的パートナーシップの延長により、セメント建設資材事業、包装事業 (SCGP)、化学事業 (SCGC) といったSCGの各事業部門はデジタル変革への取り組みに対するサポートを受けることができます。現在のビジネス環境をふまえ、さまざまな面で協力し合えるでしょう」とYuttana Jiamtragan氏は言います。
DXC Technology ASEANのマネージングディレクターであるYves Cramazouは次のように述べています。「ASEANにおけるDXCの最大規模のお客様として、DXCはSCGの変革への取り組みをサポートし、全地域で長期的な関係を築いてきました。変化を続けるダイナミックな環境において、同社のビジネスに対するさらなるサポートを提供できることをとても楽しみにしています。SCGの事業部門はそれぞれ非常に異なっていますが、DXCはそれらのニーズを俊敏にサポートすることで、ともに成長することができます」
「これまでと同様に、今回もすばらしいパートナーシップになるものと確信しています」
— Yuttana Jiamtragan 氏 SCG、総務部門担当バイスプレジデント