場所:

南オーストラリア、ケスウィック

チャレンジ

南オーストラリア一帯の電力インフラストラクチャの構築と保守を主業務とするSA Power Networks社は、データ解析の強化、応答時間の改善、厳格な法的要求事項の遵守を目的に、DXC Oxygenとパートナーシップを組み、新しいSAP HANAプラットフォームへ移行することを決断しました。

配電網の管理会社として、SA Power Networks社は約85万人の顧客に電力を供給する電柱、電線、変電所の整備と保守に関する業務に従事しています。同社が管理する、南オーストラリア全域をカバーする広大な送配電網は距離にして数千マイルに及び、約73,000の路上変圧器と400の変電所で構成されています。同社が直面する最大の課題の1つが、オーストラリアの電力業界を管轄する六つの規制機関が全国・州レベルで定めている要求事項に常に対応できるようになることでした。

 

ソリューション

こうした法的要求事項に常に適合するために、SA Power Networks社はエネルギーデータをリアルタイムで解析することができるSAP HANA プラットフォームの導入を決定し、そのプロジェクトを支援するパートナーとして、オーストラリアとニュージーランド有数のSAPソリューションプロバイダーであるDXC Oxygenに協力を求めました。この複雑なSAP移行プロジェクトは、同社のビジネスウェアハウス (BW)とエンタープライズリソースプランニング (ERP) プラットフォームをSAP HANAに移行する作業から始まり、その他の主要な業務用システムの移行が今も続いています。

「当社のERPとBWシステムは長年使い続けてきたもので、全面的な見直しの時期に来ていました。SAP HANAへの移行は、我々が法的要求事項を遵守しやすくし、またエンドユーザーによる生データのリアルタイム解析を実現するデータベースと報告システムを提供してくれます」

Chris Ford 氏 SA Power Networks社 CIO

結果

SA Power Networks社のCIOであるChris Ford氏によると、このSAP移行計画は、同社のSAP実装による将来性の担保や、業務システムがこの先も長くサポート可能であるということの確約を得るために、大規模な設備投資が必要であるという経営陣の判断のもと実施されました。「当社のERPとBWシステムは長年使い続けてきたもので、全面的な見直しの時期に来ていました。SAP HANAへの移行は、我々が法的要求事項を遵守しやすくし、またエンドユーザーによる生データのリアルタイム解析を実現するデータベースと報告システムを提供してくれます」とFord氏は言います。

「当社は、オーストラリアでこのような大規模なシステム移行を実施する数少ない企業の1社です。最終段階で思わぬ難問にいくつか直面したにも関わらず、プロジェクトを計画通りに着実に進めることができたのは、強力なチームワークがあったからこそです。このプロジェクトに携わっているすべての関係者に感謝したいと思います」とFord氏は話します。

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